01
「機械のデザイナー」からマネジメントへ。
いつも「そこから、始まる」充実感を。
機械設計
東村 拓 Taku Higashimura
機電事業部 プロジェクト本部 機械エンジニアリング部 機械工事室
2015年新卒入社/総合理工学研究科 メカニックス系工学専攻

※インタビュー内容は取材当時のものであり、
一部現在の部署業務とは異なる場合があります。

1億円規模の案件を後押しされて挑戦。

新しいことをやって、新しいお客様を開拓していこう-- 私がいるプロジェクト室は機械設計と据付工事の施工管理を中心に、神戸製鋼グループ以外の企業とのビジネスを広げ、これからの「成長、発展の原動力」を生み出していく部署です。今は、スクラップなどの鋼片を溶解し形鋼や異形棒鋼を製造する電炉メーカーのお客様を中心に圧延設備や搬送設備を設計しています。入社1年目は仕事の内容を学びながら、機械の四力学や製図といった機械設計だけでなく、溶接や機械加工などの製作に必要な知識を養い、3年目には古い設備の撤去から新しい搬送設備を据え付ける案件を担当。4年目を迎え、上司から1億円規模の案件を「機械装置の設計好きやろ、やるか?」と聞かれたのですが、内心は「ちょっと、待ってくださいよ」というのが正直なところでした(苦笑)。納期が短く、また自分の技量で設計できるのか、という不安があったからでしたが、それを見抜いた上司が「これを乗り越えたらまた一つ成長できるから」と後押しされました。設備規模や受注金額がスケールアップするほど、責任を感じて冷や汗をかくことも増えましたが、挑戦を後押ししてもらえるので、やりがいは大きいですね。この業界ではまだまだ若手に分類されますが、スキルアップをしていき、お客様に満足いただける設備を設計できるよう励んでいます。

お客様の要望を、どうすれば実現できるか。
独りよがりではなく「第三者の目」で吟味。

先輩社員は、機械設備の設計以外に工場レイアウトや施工方法、ラインの生産性を上げる方法なども検討し、それを実現するための工程管理を任されています。その姿を見て思うのは、機械設計の仕事は、「機械のデザイナーであり、マネージャーでもある」のだということ。具体的にはデザイナーとしてお客様の「こんなことをしたい」「あったらいいな」という要望をお聞きし、どうすれば実現できるかの構想を立てます。そして、構想から計画図を描き、使いやすさも成り立つ構造に煮詰めていきます。同時に、マネージャーとして納期やコスト、製作、施工など、ものづくりフローがうまく流れるよう管理もする。それを知り尽くしているのが、先輩たちの凄いところです。私はまだ、あれこれ考えては試行錯誤の連続ですが、今後自分がどんなデザイナーになり、マネジメントをしていくのか、とても楽しみです。私なりに気をつけているのは、いろんな人の意見を聞き、教えてもらうことです。もちろん、まずは自分なりの考えを持っていることが大前提ですが、それだけでは独りよがりになり、自己満足なものが出来上がってしまいます。これで大丈夫と思っていても、本当にお客様のニーズに合っているのかを、「第三者の目」で吟味し評価してもらうことは、とても大事だと思っています。

自分に合う仕事で「育てる」キャリアプラン。
グループ外でも「存在感」ある会社に。

機械設計エンジニアのキャリアは、若手時代のデザインから頼れるマネジメントへと、徐々にステージアップしていきます。だからこそ、若手である間に設計技術を極めておきたいし、その豊かな経験がマネジメント力につながっていくと思っています。これから「デザイン&マネジメント」のキャリアを重ねていくなかで、据付工事の施工管理の知見も増やしていきたいですね。設計と据付の両方のキャリアに磨きをかけて、現場ごとに異なる環境に最適な機械設備を実現したいし、先を見通す計画も立てられるようになれたらと思います。実は上司からも「そろそろ、据付も任せるぞ」と言われています。一人ひとりに合う仕事を任せて、大事に育てるキャリアプランを描いてくれるのが嬉しいですし、働きやすさと働きがいを実感しています。
プロジェクト室のミッションである「新しいこと」への挑戦も、民間企業と連携した機器設計が始動するなど、鉄鋼系の枠組みを超え、世の中の多様なものづくりシーンに貢献していこうとしています。神戸製鋼グループ以外でも存在感のある会社になっていく突破口にいま、立っているということ。自分がやった仕事が新たな実績となり、次へとつながっていく。「やって、終わり」ではなく、「やって、そこから始まる」充実感を、これからもっと味わっていくつもりです。

My Decision
入社の決め手

ものづくりが好きで学生時代は機械系を専攻しましたが、情報系と電気系も学んでいました。両方を活かせる自分の強みを発揮して、これまでにないことを実現してみたいと思い、まさに挑戦が始まったばかりの当社に決めました。実際、情報系や化学系出身の若手も増えていますし、自分なりにやってみたいことがある人には、とても溶け込みやすい会社だと思います。友人とのつながりを大切にしたくて地元志向だったこと、福利厚生制度が充実していること、神戸製鋼グループで安定した人生設計が立てやすいことなど、仕事内容以外でもいろんな部分で魅力を感じていました。会社に入ってみないと分からないと言われる就活ですが、少なくとも私に関しては思った通りで良かったですね。

The Spirit
この仕事の真髄

様々な人と協力し合い、一つのものを作り上げていくことに、この仕事の楽しさがあると思います。いつもサポートしてくれるプロジェクト室のメンバー、製作や据付をして下さる業者の方々、またお客様にもいろいろと調整や検討をしていただき、案件を完遂します。そうやって出来上がった喜びを一緒に分かちあえる瞬間がとても嬉しいです。仕事終わりに仕事仲間と飲むお酒もまたおいしく、醍醐味の一つだと思います。